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東京 5日目C 「この歳になって渋谷でナンパ」

06 12, 2012
  
■■■ 目次へ ■■■

IMG_0481_R.jpg

新宿駅に向かうにつれ、暮れゆく街並み。
生温かい空気があたりを包んでいる。いい感じになってきた。

アルタ前でタバコを吸う人々、暮れなずむ繁華街。
人が増えてきた。徐々にしかし確実に人が増えてきた。

IMG_0486_R.jpg IMG_0489_R.jpg

わたしもポケットからタバコを取り出した。
最初からこの街はこんなだったんじゃない。
甲州街道の休息所だった新宿。

話は変わるが、太田胃散っつうのはいいな。胸焼けがするので缶で買ってきた。
太田胃散とはたいした粉だ。

新宿の雑踏に飲み込まれたわたしは、あの街に行きたくなった。
混沌のあの街。コンフュージョンのあの街。

    渋谷

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2012年、渋谷。
人々の表情は、バブルの頃から長い低迷期を経て変化があったのだろうか?
ないように思う。
ここでaikoさんの『えりあし』のピアノのイントロ。
おねいさんの脚。ギャルの生態状況。

ペットボトルを持って、とりあえずスタバから久しぶりの渋谷駅前を見下ろしてみる。

IMG_0496_R.jpg
IMG_0498_R.jpg

この街はじんわりといい雰囲気をもっている。
じんわりと人の本音やはけ口施設に溢れている。
そして、微笑や建前や、ケタケタとした笑い声に、溢れている。
そうだな、バブルの頃あって今にないのは、爆笑する若者かも知れない。
1990年の渋谷は、爆笑している若者が確かに何人もいた。

大学1年の春、クラスのSという奴のクルマで、わたしは初めて渋谷に来た。
「渋谷なんて2回くらいしか来たことないよ。だって用ねぇもん」
御徒町出身の彼は、なんと渋谷に2回しか来たことがないという。
あの頃の渋谷は公園通りに人が溢れていた。丸井、パルコ、スペイン坂。
80年代のこの街は若いやつらの爆笑が、そこらうちじゅうで見られたように思う。

時は移ろう、移ろい、人の洋服も頭ん中も、変化し変革し、しかし根本的には何も変わっちゃいない。
あるのは虚しさと空しさ。
そんな渋谷の夜が始まろうとしていた。

IMG_0507_R.jpg IMG_0508_R.jpg

センター街でビルの壁にもたれタバコに火をつけると、心身が解放されていく。
ここは資本主義社会のアジア地区究極地帯。
上海も、ソウルも、台北も、こんなであるだろうが、こんなでもない。
深センも、釜山も、高雄も、こんなであるだろうが、こんなでもない。
ここは大日本帝國臣民の帝都の一角。
臣民の臣民たる生態が見られる格好の街。
人は歩き、立ち止まり、入店し、消費し、明日の自分に向かって精神を解き放つ。

IMG_0510_R.jpg IMG_0519_R.jpg





足の長いねえちゃんが歩いてくるので瞬時に声をかけてしまった。

「ねえ、飲みいかない?」
「・・・(無視)」
「いいじゃん、おじさんと飲む?飲むの?」
「・・・(無視)」

いいのだこれで。だって金ないもん。
センター街をふらついた。
呼び込みの兄ちゃんの中身のなさそうな外見。女子高生の先を考えない出で立ち。
2人組の中途半端なギャルに声をかける。

「ねえ、飲みいく?」
「・・・」
「ねえ、行こうよ」
「・・・だめ」

だめでいいんだ。だめで。だって金ないもん。

IMG_0521_R.jpg

寿司屋の前で呼び込みをしてるねえちゃんにも声をかける。
ものすごい精神状態だ。

「ねえ、飲みいこうか」
「仕事中です」
「いいじゃん!行こ」
「それよりお寿司食べてってくださいよ」
「へえ、100円なんだ。安いじゃん」
「安くておいしいですよ!」

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IMG_0527_R.jpg IMG_0529_R.jpg

立ち食い寿司屋。
寿司握ってるおっちゃんが陽気で、色々と話しかけてくる。
おっちゃんは会話のもってきかたが上手だ。客と客をつなげる。
隣で食ってるおねえさん2人とも話し始めて、みんなでわいわい。
少林寺拳法をやってるそうだが、この世は分からないことでいっぱいだ。
こんな華奢な体つきで拳法とは・・
そのうち左隣に来た中国人のおねえさんとおばさんの中間くらいの女性も会話に加わる。
程よく綺麗な人だ。

「女性は迷いませんから。でも男は迷っちゃうんです」

今日、お客さんから言われた言葉だ。
その通りだと思う。女性はこれと決めたら迷いはない。
このバイクに乗りたいと思ったら、大型免許を取り、それに乗る。
寿司の注文も迷いがない。「えーっとねぇ・・」とか一切言わない。

渋谷の夜は更け、人々は刹那のトリップに努め、駅に吸い込まれてゆく。
MちゃんからTEL。

「今、NARITA着いた。Y-CATまで迎えに来てよ~」
「・・いいけど。東口だっけ?」
「どこにいるの?」
「渋谷」
「じゃあ1本じゃん」
「OK、行くよ」
「寿司食わしてやるよ~~」
「寿司食ったばっかだよ」
「いいんだよ!寿司食いたいのっ!」

わたしは横浜の東口に向かった。






      (東京 5日目D)につづく

 
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